創業者

創業者 2017-05-17T12:51:14+00:00

赤畑 渉 博士、共同創業者、最高経営責任者および最高科学責任者

VLP Therapeutics社設立以前、赤畑博士は米国国立保健研究所(NIH)ワクチン研究センターの上級研究員でした。NIH在籍中博士は、HIV、インフルエンザ、アルファウイルスなどの新興感染症に対するワクチン開発に10年以上携わりました。

赤畑博士が発明、開発したチクングンヤウイルス(CHIKV)のウイルス様粒子ワクチン(VLPワクチン)は、現在NIHにおいて第I相試験が行われ、注目されています。また赤畑博士は、米軍、WHO、および新興感染症に関わる他大学等、複数の機関との共同研究にも携わりました。赤畑博士の研究は、数々の特許や大手製薬会社とのCRADA契約につながっています。また、アルファウイルスワクチン開発における功績に対し、NIH Director’s Awardも受賞しています。

VLP Therapeuticsの由来と当社の使命

VLP Therapeuticsは、赤畑博士が発明した、より安全で効果のあるVLPワクチンを使った新薬を開発し、マラリア、ガンといった人類の敵である病気の根絶を目指しています。VLPワクチンは、見かけは病気を引き起こすウイルスとそっくりですが、ウイルスの遺伝子がないため、感染はせずに免疫反応をだけを引き起こします。通常ワクチンはそのウイルスの遺伝子を持つため、ウイルス増殖及び病気を引き起こす危険を伴いますが、このワクチンはその危険性がないため、非常に安全です。また、より効果の高いワクチンとして使えることが認識されています。このVLPを作る技術は、チクングンヤウイルスだけでなく、他の様々なウイルスや病原菌、例えば、全世界の敵と言われる感染症のマラリア、そして現代病とも言われるガン、認知症のワクチン開発にも応用できます。赤畑博士は、当社のCEOとして、このVLPワクチンをつくって、これらの病気の根絶を目指しています。

上野 隆司 博士、医師、共同創業者、議長および最高医学責任者

上野博士は、内因性機能性脂肪酸とその関連化合物の薬理学、生理学、および生化学の分野において国際的に認められた研究者です。

上野博士は、慶應義塾大学医学部で学び、医師免許を取得した後、コロンビア大学(米国)、京都大学(日本)、大阪大学(日本)、およびスタンフォード大学(米国)で、薬理学、生理学および生化学分野の研究を行いました。これらの分野の第一人者として上野博士は、著名な科学誌に100報以上の論文を発表しています。

1980年代に上野博士は、自身がその驚異的な治療可能性を最初に見出した機能性脂肪酸群であるプロストン類について、自らの研究に基づき、医薬品開発を開始しました。このクラスの脂質は、世界中で900件を超える特許の対象となっています。10年にわたる生物医学分野での研究の後、上野博士は久能祐子博士と共に、上野博士が発見した新規化学物質の研究・開発を目的とし、両博士にとって最初のバイオ医薬品企業である株式会社アールテック・ウエノを日本で設立しました。抗緑内障治療薬、Rescula®(レスキュラ®)は、1994年に日本で商品化に成功し、アールテック・ウエノ社の最初の商品となりました。以来Rescula®(レスキュラ®)点眼液は、世界45カ国以上で販売され、発売以来50万人以上の患者に使用されています。アールテック・ウエノ社は、2008年にIPOを完了し、JASDAQに上場しています(証券コード: 4573)。

上野博士は日本での成功を活かし、自身の発見をアメリカ市場に持ち込むべく、1996年に久野博士と共同でSucampo Pharmaceuticals, Inc.を設立しました。Sucampo社では、博士らは2つ目の製品、AMITIZA®(ルビプロストン)の開発と商品化に成功し、2006年に成人の慢性特発性便秘症治療薬、2008年に便秘型過敏性腸症候群の治療薬、そして2013年にオピオイド誘発性便秘薬として販売承認を取得しました。今日、AMITIZA®(ルビプロストン)は、日本とヨーロッパで販売されています。2007年にSucampo社はIPOを申請し、現在NASDAQ市場で上場、取引されています。上野博士は、2014年春にVLP Therapeutics社の仕事に専念するために辞任するまで、Sucampo社の会長、最高経営責任者および最高医学責任者を務めました。

上野博士は、これまで数多くの賞および表彰を受けています。その中には、日経BP社の日本イノベーター大賞(2006年)、Ernst & Young Entrepreneur of the Year Award for the Greater Washington Area in the Life Sciences(グレーターワシントン地域におけるErnst and Young年間起業家賞・ライフサイエンス分野)(2006年)、アメリカ消化器病学会名誉会員(2008年)、Foundation Fighting Blindness Visionary Award (失明予防支援基金 Visionary Award )(2014年) などがあります。

久能 祐子 博士、共同創業者

久能祐子博士は、生化学および生物化学工学を修めた数少ない日本人女性科学者の一人です。京都大学で生物化学工学の博士号を取得し、ドイツのミュンヘン工科大学で博士研究員として研究を行いました。

80年代半ば、久野博士はパートナーである上野隆司博士と共に、上野博士が初めてその治療の可能性を発見した機能性脂肪酸群であるプロストン類を商品化することを目的として、株式会社アールテック・ウエノを日本で設立しました。上野博士と久野博士は、有能な科学者チームを率いてプロストン類の治療可能性を解き明かし、日本における最初の製品となるRescula®点眼液を開発・商品化しました。

日本におけるアールテック社の成功を活かし、久野博士と上野博士はメリーランド州ベセスダに移り、Sucampo Pharmaceuticals, Incを設立しました。久野博士は、Sucampo社のCEOを務めました。博士は、Sucampo社の2つ目の製品であるAMITIZA®(ルビプロストン)の研究開発に大きく貢献しただけでなく、2007年のIPO、大手製薬会社との戦略的提携など、AMITIZA®(ルビプロストン)の商品化に必要な資本獲得も成功させました。Sucampo社は、成人の慢性特発性便秘症の治療薬(2006年)、便秘型過敏性腸症候群の治療薬(2008年)そしてオピオイド誘発性便秘薬(2013年)としてAMITIZA®(ルビプロストン)の販売承認を米国食品医薬品局(FDA)より取得しました。これに続き、スイス、英国、日本においても承認を得ています。

久野博士は、これまでに数々の賞と表彰を受けています。Ernst and Young Entrepreneur of the Year Award for the Greater Washington Area in the Life Sciences Category(グレーターワシントン地域におけるErnst and Young 年間起業家賞・ライフサイエンス分野)(2007年)受賞およびワシントンビジネスジャーナル紙による25人の「Women Who Mean Business(真のビジネスウーマン)」(2009年)の一人として表彰されたことなどが挙げられます。また、Forbes誌の「Top 50 America’s Richest Self Made Women(独力で成功した米国女性長者50人)」(2015年)そして「100 Most Powerful Women(世界で最も影響力のある女性100人)」(2015年)にも選ばれています。

トリバー 恵 弁護士、共同創業者および法務顧問

トリバー女史は、1998年5月に当社の初の正社員としてSucampo社に入社しました。Sucampo社の米国事業の立ち上げに際し、上野博士と久野博士を補佐しました。

2002年5月からは、トリバー女史は、アソシエイト・ディレクターとして事業開発を担当し、Sucampo Pharma Europeの統括マネージャーとしてグループのヨーロッパにおける事業を立ち上げるなど、主に日本およびヨーロッパでグループのグローバル事業に関与しました。トリバー女史は、2004年10月に事業開発担当のディレクターとしてSucampo Pharmaceuticalsに戻りました。彼女は、新規株式公開や、英国と日本における海外関連会社の買収など、同社の主要な取引に大きく関与しました。事業開発担当副社長を務めた後、法律の学位を取得するという彼女の長年の目標を実現するため、2008年にSucampo社を退職しました。その後2013年5月に取締役としてSucampo社に復帰しました。

トリバー女史はフルタイムで働きながら、ワシントンD.C.のカトリック大学コロンバス・ロースクールで法律を学び、2013年5月に優等表彰を受けるとともに法務博士の学位を取得しました。彼女はCatholic University Law Review(カトリック大学法律評論)のメンバーでした。夫のトリバー氏は、2013年12月からメリーランド州弁護士会のメンバーとなっています。2015年、トレバー女史は自身の法律事務所を起ち上げ、新興企業に勤務し、成長させた自身のビジネス経験を生かし、新興企業および起業家に法律に関するアドバイスを行っています。

中田 美佐子 共同創業者および知的財産顧問

90年代初期より上野博士と久能博士のもとで知的財産業務に従事、上野博士と久能博士によるSucampo社設立後2016年10月にSucampo社を退職するまで、最高知的財産責任者として知的財産の戦略的保護に大きく貢献し、グロバール事業拡大に大きな役割を果たしました。

その間、2003年9月にSucampo社日本法人の取締役に就任、2004年7月にSucampo社日本法人の代表取締役に就任し、AMITIZA®(ルビプロストン)の研究開発、提携、商業化にも大きく貢献しました。また、2010年から6年間、第一種医薬品の総括製造販売責任者としても務めています。

現在は、関連会社の取締役を務めるとともに、コンサルタントとして独立、長年培った多岐に渡る豊富な経験を生かして、知的財産に関するアドバイスを行っています。