上野 隆司 博士

医師、博士、共同創業者、議長および最高医学責任者

上野博士は、内因性機能性脂肪酸とその関連化合物の薬理学、生理学、および生化学の分野において国際的に認められた研究者です。上野博士は、慶應義塾大学医学部で学び、医師免許を取得した後、コロンビア大学(米国)、京都大学(日本)、大阪大学(日本)、およびスタンフォード大学(米国)で、薬理学、生理学および生化学分野の研究を行いました。これらの分野の第一人者として上野博士は、著名な科学誌に100報以上の論文を発表しています。

1980年代に上野博士は、自身がその驚異的な治療可能性を最初に見出した機能性脂肪酸群であるプロストン類について、自らの研究に基づき、医薬品開発を開始しました。このクラスの脂質は、世界中で900件を超える特許の対象となっています。10年にわたる生物医学分野での研究の後、上野博士は久能祐子博士と共に、上野博士が発見した新規化学物質の研究・開発を目的とし、両博士にとって最初のバイオ医薬品企業である株式会社アールテック・ウエノを日本で設立しました。抗緑内障治療薬、Rescula®(レスキュラ®)は、1994年に日本で商品化に成功し、アールテック・ウエノ社の最初の商品となりました。以来Rescula®(レスキュラ®)点眼液は、世界45カ国以上で販売され、発売以来50万人以上の患者に使用されています。アールテック・ウエノ社は、2008年にIPOを完了し、JASDAQに上場しています(証券コード: 4573)。

上野博士は日本での成功を活かし、自身の発見をアメリカ市場に持ち込むべく、1996年に久野博士と共同でSucampo Pharmaceuticals, Inc.を設立しました。Sucampo社では、博士らは2つ目の製品、AMITIZA®(ルビプロストン)の開発と商品化に成功し、2006年に成人の慢性特発性便秘症治療薬、2008年に便秘型過敏性腸症候群の治療薬、そして2013年にオピオイド誘発性便秘薬として販売承認を取得しました。今日、AMITIZA®(ルビプロストン)は、日本とヨーロッパで販売されています。2007年にSucampo社はIPOを申請し、現在NASDAQ市場で上場、取引されています。上野博士は、2014年春にVLP Therapeutics社の仕事に専念するために辞任するまで、Sucampo社の会長、最高経営責任者および最高医学責任者を務めました。

上野博士は、これまで数多くの賞および表彰を受けています。その中には、日経BP社の日本イノベーター大賞(2006年)、Ernst & Young Entrepreneur of the Year Award for the Greater Washington Area in the Life Sciences(グレーターワシントン地域におけるErnst and Young年間起業家賞・ライフサイエンス分野)(2006年)、アメリカ消化器病学会名誉会員(2008年)、Foundation Fighting Blindness Visionary Award (失明予防支援基金 Visionary Award )(2014年) などがあります。