久能 祐子 博士

博士、共同創業者

久能祐子博士は、生化学および生物化学工学を修めた数少ない日本人女性科学者の一人です。京都大学で生物化学工学の博士号を取得し、ドイツのミュンヘン工科大学で博士研究員として研究を行いました。

80年代半ば、久野博士はパートナーである上野隆司博士と共に、上野博士が初めてその治療の可能性を発見した機能性脂肪酸群であるプロストン類を商品化することを目的として、株式会社アールテック・ウエノを日本で設立しました。上野博士と久野博士は、有能な科学者チームを率いてプロストン類の治療可能性を解き明かし、日本における最初の製品となるRescula®点眼液を開発・商品化しました。

日本におけるアールテック社の成功を活かし、久野博士と上野博士はメリーランド州ベセスダに移り、Sucampo Pharmaceuticals, Incを設立しました。久野博士は、Sucampo社のCEOを務めました。博士は、Sucampo社の2つ目の製品であるAMITIZA®(ルビプロストン)の研究開発に大きく貢献しただけでなく、2007年のIPO、大手製薬会社との戦略的提携など、AMITIZA®(ルビプロストン)の商品化に必要な資本獲得も成功させました。Sucampo社は、成人の慢性特発性便秘症の治療薬(2006年)、便秘型過敏性腸症候群の治療薬(2008年)そしてオピオイド誘発性便秘薬(2013年)としてAMITIZA®(ルビプロストン)の販売承認を米国食品医薬品局(FDA)より取得しました。これに続き、スイス、英国、日本においても承認を得ています。

久野博士は、これまでに数々の賞と表彰を受けています。Ernst and Young Entrepreneur of the Year Award for the Greater Washington Area in the Life Sciences Category(グレーターワシントン地域におけるErnst and Young 年間起業家賞・ライフサイエンス分野)(2007年)受賞およびワシントンビジネスジャーナル紙による25人の「Women Who Mean Business(真のビジネスウーマン)」(2009年)の一人として表彰されたことなどが挙げられます。また、Forbes誌の「Top 50 America’s Richest Self Made Women(独力で成功した米国女性長者50人)」(2015年)そして「100 Most Powerful Women(世界で最も影響力のある女性100人)」(2015年)にも選ばれています。